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 いま、全国の産科医療が揺らいでいる。分娩(ぶんべん)を扱う病院が減り、産婦人科医を希望する学生も減っているのだ。飯田下伊那地方も同様。現状はそれ以上に厳しいかもしれない。産科施設は25年前の13施設(病院3、診療所10)から3施設になり、産婦人科医も減っている。飯伊地方の現状と見通し、今後の課題を探った。
記者 大場美歩

■1 飯伊地方も産婦人科医不足
 松川町の下伊那赤十字病院は、新たな産婦人科医の確保に頭を悩ませる。ことし4月、産婦人科医と小児科医の退職に伴って分娩(ぶんべん)を休止した。以来、国や県への陳情やホームページを使った募集を続けるが、いまだにめどは立っていない−。
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■2 今の体制はどこかでミスが起きる
 産科施設の減少に対し、飯田下伊那地方では飯田市立病院と開業医が連携する「セミオープンシステム」が始まった。分娩は市立病院を拠点とする3施設で、妊婦健診は分娩をやめた診療所を含む開業医を中心に行う。地域内の産科共通カルテを作り、活用を始めている。
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■3 望むのは“安心なお産”
 飯田下伊那地方のお産は、里帰り出産も含めて年間約1800件に上る。3施設で行うには、産婦人科医の協力体制が欠かせない。分娩と妊婦健診が役割分担によって行われるようになった。
けれども、健診と出産で産婦人科医や助産師が変わることは、母親たちに戸惑いを与えている。
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■4 地域で医師を育てる
 現在は常勤4人、非常勤4人という飯田市立病院とて安心はできない。実は、常勤の4人は信州大学からの派遣医師。大学が引きあげる可能性もある。信州大学医学部付属病院でも、産婦人科医が非常に不足しているからだ。
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■5 高まる助産師への期待
 産科医療を支える一つとして、助産師の活躍に期待が高まっている。助産師の業務は主に、正常な場合の助産と妊婦、じょく婦および新生児への保建指導。飯田下伊那地方には41人の助産師がおり、そのほとんどが勤務助産師だ
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■番外編 しわ寄せは母親に
 全国で相次ぐ産婦人科の休診。飯田下伊那地方では医療関係者や行政らが懇談会を設けるなどして、産科体制の崩壊は免れた。一方、現場の医師や助産師、大きなおなかを抱えた女性たちからは、不安や負担を訴える声が寄せられている。
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製作・著作:南信州新聞社