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 「飯田下伊那地方の経済は国などからの助成に依存しており、地域住民が必要とする年間所得に占める工業、農林業、観光業による所得は46.5%にとどまっている」。3月に飯田・下伊那経済自立化研究会議がまとめた中間報告は、漠然としていた飯伊の経済的自立度の低さを初めて具体的数値で示す画期的なものとなった。試算で明らかになった321億円の不足分。「飯伊経済・自立への道」では同会議事務局の下伊那地方事務所商工課・吉川芳夫課長とともに、中間報告算出の流れや全国の経済動向などを踏まえて、飯伊経済の針路を探る。
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-第1部-
第1回 飯伊産業の生産力
必要所得の半分以下
 飯伊産業が年間に生み出す産業付加価値額は必要所得額の46.5%、1730億円にとどまっている。
 隣接する上伊那地方の産業付加価値額は4034億円で必要所得の100.3%に上っている。飯伊がめざす経済的自立を、すでに成し遂げている…。≫詳細
第2回 必要所得額、321億円が不足
消費の変化に自立のカギ
 飯伊全体の必要所得額は、1人あたりの年平均実収入額「208万7000円」と人口17万8400人との乗算で算出、「3724億円」となる。
 一方、飯伊の全所得額は年3403億円で、全国平均レベルに対して321億円不足している。≫詳細
第3回 地域支える公的事業
年2971億円、地域負担は半分
 飯伊における公的事業の総額は国、県、市町村を合わせ年2971億円に上っているが、飯伊負担額はその半分、1532億円にとどまっている。
 “助成”を受けて、飯伊経済が成立していることを意味する。≫詳細 
第4回 産業由来所得は1720億円
波及効果生み出す産業振興を
 産業が経済活動の中で生み出す額が波及効果をもたらし、2次以降の段階で新たな所得を派生している。飯伊産業に起因する所得は年1720億円と産業粗利益に近い額。域外流出率が高いため、波及効果は薄い。≫詳細
第5回 公務由来所得は1655億円
グローバル化で波及効果低く
 公的事業も波及効果を生み出し、所得を派生させている。飯伊の公的事業由来所得は年1655億円で、必要所得額の4441%を占めている。ただ、産業同様流出流出で効率的な波及効果を生み出せていない。≫詳細
第6回 三位一体の取り組み必要
最大のカギは外貨獲得
 公的事業の縮減は必至。地域が未来を生き抜く手段は、モノづくり支援と基盤整備(行政)、基幹産業創出と情報交換による域内連携(事業者)、域内消費促進(住民)の3つ。行政、事業者、住民による三位一体の取り組みしかない。≫詳細
第7回 産業の36%拡充必要
公的事業の縮減必至で
 年金、保険、警察、教育などを現状維持とし、一般業務、公共工事、その他を一律に40%縮減されると仮定、シミュレーションした。公的事業由来所得の減額分と不足分321億円を補うには、産業所得を36.0%増額させるしかない。≫詳細

 数値は2001年現在のデータを使用

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製作・著作:南信州新聞社