製作・著作:南信州新聞社
2002年5月21日

蚕の掃きたて始まる


 下条村陽皐のJAみなみ信州養蚕共同飼育場で20日、蚕の「掃き立て」作業が始まった。同JAは、霜害の影響を受けた昨年を上回る約1万キロを出荷予定。同場は6月下旬までに3回の掃き立てを実施し、飯田下伊那の養蚕農家約100戸に150箱を配蚕する。
 「掃き立て」は、ふ化した蚕を蚕座に移す作業。「鷹の羽根」を用いて蟻蚕を掃き下ろしたことに由来しているが、現在は生まれたばかりの蚕に初めて餌を与える給餌作業に「羽根」が使われている。
 この日は、温度30度、湿度90%の無菌状態に保たれた飼育場の中で、同JA職員や作業のベテラン主婦など6人が作業にあたった。2万匹が入ったケース15箱分を広げ、掃き立ての作業を開始。体長3ミリほどの一齢虫が移された台紙の上に、桑の葉や大豆かす、寒天などで作った人工飼料を機械でスライスし、「鷹の羽根」でムラや抜け落ちカ所を整えた。
 蚕は約1週間のうちに2回餌が与えられ、台紙から縦120センチ横110センチほどの蚕座紙に拡座された後、各戸に配座される。
 春繭の初出荷は6月24日頃の予定。作業にあたった同JA生産部養蚕担当の寺沢良祐さんは「今年は、霜害も無く発育が順調。前年よりも高値で取引される見込み」と話していた。



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