製作・著作:南信州新聞社
2002年5月30日

塗装を廃止した釣竿
長野原の天龍
市が「ぐりいいんだ」に認定

 飯田市は29日、市内の事業者などが開発・製造した環境配慮型製品「ぐりいいんだ」に、長野原の各種強化プラスチックパイプ・釣竿製造販売、株式会社天龍(塩沢直人代表取締役社長)が98年に開発・製造した「釣竿マグナエコシリーズ」を認定した。環境配慮型製品の販売を支援するため、この2月に創設した市独自の認定制度で、認定企業は7社となった。
 同社は、三六災が発生した昭和36年6月26日に鼎上茶屋に個人の天龍釣竿製作所として創業。その後、下山に有限会社天龍釣竿製作所を起こし、12年ぐらい前に現在地に同社を発展させた。従業員は93人。釣竿製造のノウハウを生かし、ゴルフのシャフトや遮断管など異業種への展開も図っている。
 今回認定を受けた釣竿は、他社に先駆けて塗装を廃止した「研磨不要、塗料不要」の釣竿。製造過程で塗装を廃止したため、塗料による有機化学物質を排出せず、乾燥炉による塗料の乾燥も必要がなく省エネにつがなる。表面の研磨がなくなったことで切削粉も排出しない。従来の樹脂であるエポキシあるいはウレタンは、トルエンやキシレンといった有機溶剤が入っているが、素材を付着塗料の樹脂であるUV性樹脂(光硬化樹脂)に変更したことで、シンナーが不要となり残塗料の廃棄もなくなり作業環境が向上した。
 また、表面保護のためのプラスチックパイプ包装を廃止したため、釣竿使用時のごみの減量につながる。塗料を使用しないため釣竿の軽量化が実現し、使いやすさも増した。
 田中秀典市長から認定証を交付された加藤勝利専務取締役は「業界の先駆けでやると1、2年たたかれるが、今では他の業者も追随している。余分な物をつくり地球をごみで埋めないため、あえて物をつくらない勇気をメーカーの姿勢として出すことでユーザーに納得して使用していただきたい」と話していた。

 



釣竿を「ぐりいいんだ」に認定
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