製作・著作:南信州新聞社
2002年9月29日

飯田TDKを見学
地域ぐるみISO研究会
取り組みに感歎


 飯田下伊那で環境問題に取り組んでいる事業所でつくる「地域ぐるみ環境ISO研究会」(会長・萩本範文多摩川精機社長、28事業所)は27日午後、松尾明の飯田TDK(株)で事業所見学会と実務者全体報告会を開いた。同社の徹底した取り組みが参考になったという。

 同研究会は1997年11月に発足し、丸5年になる。会員28事業所のうち21事業所がISO14001を取得している。事業所見学会は昨年も行ったが、今年は特に力を入れており同社で4カ所目。19事業所の担当者らが参加した。

 飯田TDKは昭和41年に小型固定コイル生産工場として、カナエ電器工業(株)として設立し、55年4月に現在地に移転、ノイズフィルタの生産を開始した。平成元年4月にTPM活動キックオフ、5年10月にPM優秀事業場賞を受賞、10年7月にISO14001を取得。今年2月に中部経済産業局長からエネルギー管理優良工場表彰を受賞した。

 総人員139人。年末と正月三が日以外は24時間操業で三種類のコイルを生産しており、昨年度の売上は35億円。「地球はすべての生命の母胎 好ましい環境を次世代へ」を環境スローガンに、「山と川の自然環境に恵まれ、天竜川が隣接する立地条件を認識し、地域の地場産業や農業などの産業と共存、共栄するとともに、地域周辺に及ぼす環境影響を抑制し、維持する」として、5つの環境方針を定めている。

 具体的な環境改善活動として、4つの委員会と7つの部門を設け、毎月1回事業所周辺の環境パトロールをはじめ、省エネの推進、ジクロロメタン(塩化メチレン)の全廃と鉛フリー化の推進、グリーン購入の促進、産業廃棄物ゼロを目指すゼロエミッションなどに全社を挙げて取り組んでいる。

 同社事業所を見学した参加者は、取り組みが見える形で表示された「見える化」の徹底ぶりに、「あれだけ徹底した取り組みを見ると、自分のところはまだまだ」とびっくりした様子で話していた。

 見学会に続いて実務者全体報告会を開催。松川町、飯田コンピュータ専門学校、飯田工業高校の相次ぐ「南信州いいむす21」取り組み宣言、上郷飯沼地区事業所環境保全対策協議会による盟和産業と井坪設備工業視察、三事業所に対する「南信州いいむす21」登録証交付などの経過報告、3つの分科会報告、情報交換などを行った。南信州いいむす21について、事務局では「登録の数より、自発的に取り組む機運を高める仕組みを工夫する必要もある」としている。




「快い緊張感あった」(佐藤県議
落書き「許せない」(天龍峡)
ISO研究会がTDK視察