2003年5月13日 >>>戻る
全国で初 中学生も参加
平谷村住民投票
合併“是”74%占める
 
全国で初めて中学生以上の村民を対象に、他市町村との合併の是非を問う平谷村の住民投票が11日に行われた。即日開票の結果、「合併する」が341票で有効投票数の74.29%を占め、「合併しない」を大きく上回り、塚田明久村長は「条例に基づき、結果を尊重していく」と述べた。開票結果は12日の議会全員協議会で報告された。
 
 住民投票は、11日午前7時から午後8時まで村合同庁舎内の集団指導室で行われた。当日の有権者数は530人。投票率は88.49%だった。全国初の投票実施となった中学生は25人のうち、24人が投票した。

 開票の結果、有効投票数459票のうち、「合併する」が74.29%の341票で、「合併しない」の118票を大きく上回った。無効票は10票でいずれも白票だった。

 条例では、投票の結果、可否いずれかが有効投票数の7割以上であれば、村長はその意思を「尊重」し、7割未満の場合は「参考」にすると規定。塚田村長は結果判明後の記者会見で、「結果を尊重し、議員の方々と村民にとって最良の合併を考えていく」と話した。枠組みについては、「平谷村だけで先走ることはできない。他市町村の首長や議会と進めていく」と述べるにとどまった。

 住民投票は昨年10月、塚田村長が「合併問題は、村の将来を決める大事なことで、村民の意思を最優先させる。将来を担う中学生の意思も反映させたい」として、実施を表明。12月の村議会で関係条例を可決した。

 住民投票に向けて村民らは、村内10自治会ごとの合併勉強会や村民懇談会などを通じて合併の是非に対する判断材料を学習。平谷中学校の生徒らは、合併問題をテーマにした「村長と語る会」や「模擬議会」などを行ってきた。

 当初は6月の投票を予定していたが、飯田市議会3月定例会で田中秀典市長が「編入合併を希望する町村とは、6月ごろには具体的な手続きに入る意思決定をする必要がある」と表明したことを受け、投票日を前倒しした経緯がある。



 平谷村の市町村合併の是非を問う住民投票は、「合併する」が有効投票数の7割以上に達したことで、村は条例に基づいて「合併協議」へ歩みを進める。ただし、今回の住民投票は「合併する」「合併しない」の二者択一。枠組みを含む将来像の模索はこれから始まる。

 開票後の記者会見。塚田明久村長は、「村は7割以上の意思を尊重していく」として、合併に向かう姿勢を明確にしたものの、合併協議の申し入れ先については明言を避けた。

 今後の段階として@議会に「合併する」ことを理解してもらうA議会と近隣市町村の首長と話し合い、村民にとって最良の合併を模索していく―ことを提示。枠組みを問う「住民投票」は、「現段階で考えていない」と述べた。



 平谷村議会は12日、周辺市町村との合併の是非を問う住民投票で、中学生以上の“有権者”7割以上が「合併する」に賛成した結果を受け、合併へ向かう村の姿勢を了承した。

 午前中の全員協議会には議員9人と塚田村長らが出席。村の方向を話し合った。塚田村長は、前日の住民投票で「合併する」が有効投票の74.29%と、「合併しない」を大きく上回った結果を報告。住民投票条例に定めた通り、合併に賛成した「村民の意思を尊重する」とした。

 高見義博議長は、議会で一致した見解として「まずは近村を柱に意見をまとめるべきだ。下伊那西部5村を中心に進めたい」と発言。近く議会内に合併研究会を立ち上げる方針を伝えた。

 議会側から村の“合併像”を追求する意見が出されたが、塚田村長は「合併の枠組みについては白紙。議会や近隣町村と相談しながら最良の方向を模索したい」と答えるに止まったため、午後も全協が続けられた。(午後2時現在)



合併“是”74%(平谷)
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製作・著作:南信州新聞社/南信州サイバーニュース