2003年5月22日 >>>戻る
教育委員・知事が議案提出
 県会の臨時議会は21日、本会議で半年以上空席のままになっている教育委員の人事案を審議した。田中康夫知事は2月県会に続き、いじめを訴えて自殺した中学生の父親、前島章良さん(須坂市)を選任する議案を提出。議会側は各会派から討論者を出し、知事との活発な論議を交わしている(午後2時現在)。

 教育委員の人事案をめぐっては、2月県会に田中知事が前島氏を選任する議案を提出しているが、議会側から「前任者が女性であり、男女共同参画社会推進のためにも女性を登用することが望ましい」「専門家でない人には任せられない」などとした強い反発を受けて否決されている。

 議案説明した知事は教育委員に求められる資質として▽子どもを顧客とし、保護者を株主として捉える視点▽教育現場の様々な課題解決に積極的、主体的に取り組んでいく姿勢―の2つを挙げ「改めて虚心坦懐に考え直したが、前島さんが相応しいという結論に達した」と理解を求めた。

 2回目となる知事の案件提出を受け、不登校の親を持つ会や、各種教育団体・組織は、議会棟を訪れて各会派の部屋に出向いて「前島さんを委員に」と訴えた。飯田高校刺殺事件被害者の小野寺勝さんは、2月県会で女性登用を求めて反対した森田恒雄県議と面会し「女性であるとか、ないとかをおしても知事の判断を支持している。前島さんを教育委員にしてほしい」と伝えた。

 午後からの本会議では、各会派の代表者らが知事と討論。同日中に採決される見込み予定だが、再び否決される可能性が高いと見られている。

 同議案のなかで田中知事は、監査委員に公害・環境ジャーナリストの内山卓郎氏、弁護士・三重北市民オンブズマン代表の松葉謙三さんを選任した。県議会が推薦した共産党の石坂千穂氏を含めた監査委員の人事については、臨時県会最終日となる23日の本会議で採決される。


県会8委員会人事決まる

 正副議長人事をめぐり初の所信表明会と8年ぶりの選挙が行われた臨時県議会2日目の20日、6常任委員会と議会運営の各委員会構成が決まり、決算特別委員会の委員も内定した。

 総務警察委員長に平野成基氏(自民、上田市)、社会衛生委員長に小林伸陽氏(共産、上伊那)、商工生活環境委員長に村石正郎氏(改新、須坂市・上高井郡)、農政林務委員長に牛山好子氏(公明・松本市)、土木住宅委員長に下村恭氏(緑新会、小県郡)、文教企業委員長に柳田清二氏(県民ク、佐久市)、議会運営委員長に宮沢敏文氏(県民ク、北安曇郡)、決算特別委員長に竹内久幸氏(ネット、長野市)。

 議長、副議長に次ぐ重要ポストの監査委員には共産党から初めて石坂千穂氏(長野市)が就くことになった。

 委員長は会派別に県民クラブが2、自民党県議団、共産党県議団、県民協働ネット、緑新会、フォーラム改新、公明党県議団が各1、副委員長は自民3、県民ク、志昴会各2、共産1の構成となっている。

 飯田下伊那地方選出県議では、下伊那郡区の佐藤友昭氏(自民)が決算特別委員会の副委員長に内定した。

 また、8年ぶりの選挙で議長に選出された小林実氏(自民・中野市)と副議長の倉田竜彦氏(県民ク・長野市)は揃って会見に臨んだ。小林氏は議員定数問題の検討や議員公舎、海外視察問題への早期着手を強調。県の財政改革推進プログラムについては、「県会は一定の評価を下している」としながらも、なお停滞している経済動向に触れ「議会として、景気回復にどう手助けできるかが課題だ」と語った。

 倉田氏は「先進県は知事との建設的な議論で議会が強化されている」とし、田中県政と前向きな議論ができる雰囲気づくりに努めることを誓った。

 飯田市区、下伊那郡区選出県議の所属委員会は次の通り。◇総務警察▽森田恒雄(ネット、下伊那)◇社会衛生▽佐藤友昭(自民、下伊那)、小林利一(県民ク、飯田市)◇農政林務▽小池清(自民、飯田市)◇文教企業▽古田芙士(自民、飯田市)◇議会運営▽古田芙士◇決算特別▽副委員長・佐藤友昭▽委員・小池清、小林利一








教育委員・知事が議案提出
合併問題自治会も着手(飯田市)
東中がりんご並木摘果作業

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