中部電力、飯田ケーブルテレビ、飯田信用金庫の3社は環境文化都市を目指す飯田市の環境事業に有効活用してもらおうと、市が指定する可燃用のゴミ袋に広告を掲載していくことを決定した。26日に飯田市通り町の信金仮本店で、市役所環境保全課とゴミ袋メーカーのスガヌマ=飯田市鼎東鼎=同席のもとで実施した記者会見で正式発表した。広告掲載料はスポンサーである3社とメーカー、市の間で締結された3者協定に基づき、寄付という形でメーカーから市に全額寄付され、環境政策充実のために活用される。
ゴミ袋はスガヌマが製造する民間商品だが、市では以前から広告媒体としての活用方法を検討。今回の3社による申し入れにより実現し、市によると県内初の取り組みだという。
各社申し入れ目的では、中電は管内のダムに流れ着く生活ゴミの量が1年間にゴミ袋6500袋分にまでなることから、「処理にはかなりの労力と費用を費やす。小河川にゴミを捨てないでほしい」という願いから、広告にも「川にゴミを捨てないで」のキャッチフレーズで掲載。
環境宣言をうたい、ゴミに関する番組制作などに積極的な飯田ケーブルテレビは、環境文化都市である飯田市に企業としての取り組み方法を見出し、「企業も市民とまったく同じ。少しでも市に協力したい」という願いから。2000年に環境管理の国際規格14001の認証を取得している飯田信金は「地域と共に歩み地域に育てられた企業として貢献できれば」と申し入れを行った。
飯田市の1年間の可燃用ゴミ袋出荷量は約240万枚で、今回の協定では1回の製造単位を1クール42万枚(約2カ月間分の消費量)とし、6クール(年間)まで設定。広告欄金額は全枠(15×25・5センチ)で1クール30万円をはじめ、半分枠(15×12センチ)、4分枠(7×12センチ)の3種類枠でクール数、大きさによって掲載料金が変動する。
今回、中電は半分枠の1クール18万円、飯田ケーブルテレビと信金は4分枠の年間で54万円の契約。広告掲載ゴミ袋はすでに8月初旬から流通しており、今後順次掲載袋に入れ替わっていく。
市役所同課の牧内和人課長は「申し入れのあった3社とメーカーには、実現したことに感謝している。寄付される広告料金については、ゴミ袋の価格を下げるほどの収入はないと考え、市民に直接見える形での活用を考えていきたい」と述べ、今後も継続してスポンサーを募っていく方針だ。
|