2004年9月18日 >>>戻る
「安心して寝られる」、地元住民の声
 「ようやく安心して寝られる」「これで元の生活に戻るのかな」。今月8日に高森町吉田のパート従業員、木村あい子さん(74)が自宅で刺殺された事件で、強盗殺人容疑で住所不定、無職、西本正二郎容疑者(27)が逮捕されたとの一報を聞いた周辺住民からは、安どの声が漏れた。

 一月が経過しないうちに、同じ町内で連続して殺人事件が発生した高森町。のどかな田園地帯に与えた衝撃は大きかった。相次ぐ凶行に、町は防犯対策会議を開き、独居世帯の見回り強化などを確認、住民に戸締りの徹底などを呼び掛けた。また、殺害現場となった地区住民らは町へ防犯灯の増設についての要望書を提出するなど、防犯策に乗り出していた。

土地勘あった犯行か

 高森町吉田のパート従業員、木村あい子さん(74)が自宅玄関で殺されているのが見つかった事件で、逮捕された西本正二郎容疑者(27)は飯田市大王路、高森町吉田、同町出原の3件の殺害現場いずれも土地勘があったことが、西本容疑者の同窓生や友人らの証言で明らかになった。

 調べでは、西本容疑者は飯田市の浜井場小学校を卒業後、近くの飯田東中学校に進学した。当時自宅のあった桜町から中学校までは直線で約500メートルほど。同窓生によると、西本容疑者は4月27日に同市大王路、無職、島中実恵さん(77)が絞殺された自宅付近を、通学路として歩いていたという。

 数年前まで付き合いのあった友人によると、中学卒業後は進学せずに就職した。4年前からは市内の会社に勤めていたものの、わずか2年で退社。その後は定職に就かず、共通の趣味で知り合った高森町の女性と、同町内にある女性のアパートで同棲しており、「車で町内をよく走っていたようだから、町内の地理には明るかったのでは」と話している。

愛知県の殺人も関与

 西本容疑者は捜査本部の調べに対し、今年1月に愛知県で起きたタクシー運転手殺人事件への関与も認めている。

 この事件は1月14日、愛知県春日井市大泉寺町付近の市道に止まっていたタクシーの車内で、名古屋市のタクシー運転手、湊保雄さん(59)が首を切られて殺され、車内から売上金が奪われているのが見つかった。

 愛知県警春日井署の捜査本部は13日深夜から14日未明にかけての犯行とみて捜査していた。春日井署の捜査本部は、飯田署の捜査本部が3件の殺人事件の調べを終えるのを待って、西本容疑者の身柄を移し、取り調べることになるとみられる。




連続殺人、27歳男を逮捕
知人語る西本容疑者「不登校がちだった」
「安心して寝られる」、地元住民の声

製作・著作:南信州新聞社/南信州サイバーニュース