2005年7月13日 >>>戻る
天竜峡エコバレープロジェクト企業立地調印式
 飯田市の天竜峡エコバレープロジェクトで、川路の天竜川治水対策事業盛土区域の新産業ゾーン(ファクトリーパーク)に進出第1号として立地することになった食品総合通信販売会社、ケフィアグループ(代表企業・株式会社ケフィア事業振興協会、鏑木秀彌社長、本社・東京都千代田区岩本町、資本金1億2407万5000円)と地元地権者でつくる「かわじ土地管理組合」(吉川武夫組合長、83人)は11日、シルクホテルで土地賃貸借契約調印式を行った。これに先立ち、牧野光朗市長を加えた3者により「かわじパートナーシップ宣言」を行い、良好な地域環境と地域経済自立に向けた地域づくりを誓い合った。

 ファクトリーパークは、平成15年春に完成した川路の盛土区域29ヘクタールのうち公共用地などを除く11ヘクタールに食と農、林と緑のまちづくりをめざす構想。平成8年に策定した地元ワーキングプランに基づき、土地の乱開発を防ぎ一体的な土地利用を図るため、13年12月に同土地管理組合を設立し、土地の所有と使用の分離を図った。

 今回進出が決まったケフィアグループは、ケフィアヨーグルトの種菌を中心とした食品総合通信販売会社で、平成8年にケフィアヨーグルトの種菌販売事業を開始。「ケフィア倶楽部」ブランドで会員制による事業を全国展開している。マスコミ媒体を中心とした手づくりヨーグルトの仲間づくりを展開し、創業から約10年を経た現在、全国に会員数40万人を数える。ケフィアヨーグルトの他にも、カナダ産のメイプルシロップや乳性化粧品、日本全国のこだわった農水産物加工品などの販売事業を行っている。

 グループ傘下のケフィア・アグリ(株)の代表を務める鏑木武弥氏は2年前、飯田市のワーキングホリデーをきっかけに、下久堅にIターン就農したが、天竜峡エコバレープロジェクトの「食と農のファクトリーパーク構想」と出会い、その理念に共鳴。今回ケフィアグループ進出の原動力となった。立地企業となる同社は、昨年5月に資本金5000万円で設立され、ケフィア倶楽部の会員向けに産直農産物カタログ販売を行っている。

 立地計画によると、約4717平方メートルの土地にケフィアヨーグルト種菌充てん工場を建設すると同時に、商品開発室を併設させ、商品の検査、品質管理、新商品の開発を行う。通販事業の拡大に対応可能な規模と機能を持った物流センターも建設する。将来的には、乳製品や果実の加工場、農産物直売所、飲食施設、体験農場、保養施設もつくるほか、研究機関を設置し産学官との連携をめざすとしている。

 調印式で、牧野市長は「ファクトリーパークは、地域の特徴である農業をいかに産業振興に結びつけていくかが基本。環境・循環・交流をテーマに、従来の工場進出でなく、将来この地域をどうしていきたいか考えてきた。今回、同じ考えを持つケフィアグループが呼応する形で立地する意義は深い。産業振興を目指す飯田市の企業立地でも画期的なこと」と強調。

 吉川組合長は「地元ワーキングモデルプランの作成から足掛け10年の歳月と熱い思いを経て、ケフィア・アグリ(株)の立地が決まり喜んでいる。環境・循環・交流をテーマにしたファクトリーパークに、これほどふさわしい企業はない。心から歓迎する。『宣言』を遵守し、さらに夢の実現に取り組むことを約束する」と述べた。

 また、鏑木秀彌代表は「ファクトリーパークに第1号として進出できることは大変光栄。こんなうれしいことはない。息子が飯田市民であり、我々も飯田で頑張らねばならない。単なる物を販売するのでなく、文化的事業や交流をしていきたい。飯田の文化遺産である山羊の乳をケフィアヨーグルトとして育てていくのも楽しみ。市田柿も大変面白く、会員に提供したい。カナダ、飯田のすばらしい都市に根を張る機会を与えられたことに信じられない運命的のものを感じる。期待に応えられる新しい文化を育てていきたい」とあいさつ。

 息子の武弥社長は「青年海外協力隊員として、南米のパラグアイ共和国で野菜の栽培技術指導に従事するなかで、人の生活と食との関わりについてより真剣に考えるようになった。一昨年、柿野沢で就農したが、飯田は何でもできる面白いところ。これだけいろいろな種類の作物ができるところはない。いろんな可能性を感じるが、農産物をどう売るか、経済が大事。ちょうど1年ほど前に出会った天竜峡エコバレープロジェクトとの不思議な縁に導かれ、昨年暮れから企業進出の話が具体化した」と説明した。

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製作・著作:南信州新聞社/南信州サイバーニュース