2006年6月20日 >>>戻る
10年ぐらいで全線開通を
 三遠南信道路建設促進南信地域期成同盟会(会長・牧野光朗飯田市長)は17日、国土交通省の谷口博昭道路局長を講師に迎え、飯田市伊賀良公民館で講演会を開いた。関係者150人余りが参加。三遠南信自動車道の全線開通の時期について、谷口道路局長は「おおむね10年ぐらいでできるようにすべき」と述べるとともに、山本の仮称飯田南インターにアクセス道路から接続する国道153号線について「飯喬道路ができた時に交通量に耐えられるはずがない。飯田南バイパスを早くやらないとだめ」と強調した。本省の道路局長の発言だけに、今後の運動に弾みがつきそうだ。

 谷口道路局長は「新しい世紀を拓く道づくり―最近の道路行政について―」と題して講演。「地方が発展しない国は滅びる。都市と地方の格差は程度問題だが、このままでいいのか。その象徴が道路に対する扱い」と指摘。道路特定財源を一般財源化しようとする動きに強い懸念を示した。

 講演の中で、谷口道路局長は「日本の道路渋滞による損失額は年間約12兆円。道路渋滞を解消するための道路整備はCO2排出削減による地球温暖化防止にも役立つ。インターまで行くのに1時間もかかるようでは企業は立地してくれない。企業は時間が読めるジャストインタイムで質の高いサービスが要求される」「アメリカは約30年前、道路予算を半分にし維持管理をしなかったため、高速道路がガタガタになり、トータルコストが高くついた。ちんたらではだめ。金はあるので、使わせてくれるようにしてくれればいい。長野県の改良率は遅れている。もっと金について議論してほしい。東京だけが日本ではない。地方がよくならないと東京もよくならない」などと語った。

 これに先立ち、国土交通省中部地方整備局飯田国道事務所の関澤俊明所長が、平成19年度供用開始予定の飯喬道路1工区や、環境影響評価の手続きに入っている青崩峠道路など三遠南信自動車道の整備状況について概要を説明。地元住民を代表して、下久堅地区自治協議会稲葉区の中山多美子区長と山本地区自治会の中島五月会長が意見発表を行った。

 中山区長は「三遠南信自動車道は20代の頃、計画を聞いた。開通は60年先との話だった。高齢者の多い地区で土地を守ってくれていることが大切。高齢者の生きがいや土地を守るためにパーキングをつくってほしい。パーキングを通し品物や情報を交換できれば伊那谷の夜明けになる。若者も誇りを持って地域を愛することができる。工場を誘致して、すばらしい環境で仕事ができたら最高。道路は文化を運んでくる。新しい風が吹く。実現するところを見たい。急いでくれないと時間がない」と訴えた。

 中島会長は「三遠南信自動車道の1日も早い完成は、日本のチベットである当地域の住民の切なる思い。山本のインターから国道153号に接続するアクセス道路をつくっているが、かなりの渋滞が予想される。飯田南バイパスを伊賀良のインターまでつなげてもらいたい」と要望した。
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製作・著作:南信州新聞社/南信州サイバーニュース