2006年6月9日 >>>戻る

かわらんべで蚕の飼育



 飯田市川路の天竜川総合学習館かわらんべは8日、大人向けのかわらんべ講座で蚕についての学習を行った。天竜川周辺は福島県阿武隈川、徳島県吉野川とともに日本三大桑園と呼ばれた養蚕の盛んな地域。参加者には少年・少女時代に蚕の世話をした経験がある人も多く、昔を懐かしみながら、趣味としての蚕の飼育を楽しんでいた。

 この日は、川路で養蚕を続ける牧内勝郎さん、長谷部尚子さん、長谷部弘美さんの3人を講師に学習。牧内さんは「養蚕は原料を外国に依存するようになりだんだんとなくなった。しかし、質の良いものはまだ需要があり、非常に高価な着物などには国産の絹が使われている」と養蚕の現状を説明。

 長野県はかつて養蚕の全国1位。なかでも川路は条件に恵まれており、県平均の2倍以上の生産ができたという。また、長谷部弘美さんが飼育した黄金の繭を作る蚕も紹介され、注目を集めた。 続いて、蚕の配布と飼育の方法の説明が行われた。蚕は脱皮する時に「寝る」状態に入り、繭をつくる時には「おすがき」に入る。講座では寝た蚕、すがいた蚕の見分け方、与える桑の回数、真綿の煮方などを紹介し、最後にかわらんべ近くで桑を収穫した。

 参加した中田善雄さん(69)=同市白山町=は、「蚕を孫に教えたくて参加した。繭玉をつくる姿を見せてあげたい」と感想。同市山本の女性(63)は、「去年から趣味で蚕を飼いはじめた。昔を思い出して懐かしく、蚕のしぐさも可愛らしくて続けている」と話していた。

 参加者は蚕や桑などを持ち帰り、各家庭で飼育。作った真綿を28日の草木染め講座で染めるという。
かわらんべで蚕の飼育
料理業生活組合が飯田で県大会
旧満州を調査する会が帰国

製作・著作:南信州新聞社/南信州サイバーニュース