高森町山吹の普門山隣政寺(通称山の寺・壬生照道住職)で29日夜、天台宗開宗1200年記念の「不滅の法燈」全国行脚の法要が営まれた。この日は檀信徒ら80人が参列し、本堂で壬生照玄副住職が護摩をたきながら読経、諸願成就への祈祷を行った。
「あきらけく後(のち)のほとけのみ世までも光つたへよ法(のり)のともしび」―。天台宗は、宗祖伝教大師(最澄上人・767〜822年)が開宗、法華経を中心に密教、禅、大乗菩薩戒、念仏を網羅する総合仏教の宗派。
全国に約3000の寺院があり、最澄の教えを現代に生かすため「一隅を照らす運動」を推進している。平安から鎌倉時代に、各宗派を開いた祖師たちも延暦寺で修行し、比叡山は日本仏教の「母山」といわれている。
天台宗が国の宗教として認められたのが、平安時代の806年。この年、最澄上人は比叡山の根本中堂に「不滅の法燈」を灯した。今年が開宗1200年の慶讃大法会の勝縁にあたり、平成17年4月から19年3月までの2年間を事業期間に、最澄の教えを象徴する「不滅の法燈」の全国行脚を展開している。
全国行脚は、総本山延暦寺から国内24地区の天台宗仏教青年会が法燈を護持し、行脚している。信越教区には6月11日、群馬県から新潟県五智国分寺に引き継がれ、そこで中越地震の震災者への慰霊と復興祈願法要を営んだ。
6月17日、長野市の善光寺に。そこから不滅の法燈は県内を南下。伊那谷には伊那市の仲仙寺から各寺院を回り、同教区では最後となる隣政寺に到着した。
記念法要では、参列した檀信徒らに壬生副住職が不滅の法燈を全国行脚している意味を「この大法会は“あなたの中の仏に会いに”をスローガンに、仏教徒としての自覚を再確認していただくためのものです…」などと説いた。
そして、同副住職が不滅の法燈を前に護摩をたいて読経、参列した檀信徒らは1時間余りにわたって家内安全、交通安全、諸願成就への祈祷を行った。
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