
| 飯伊を中心とする伊那谷の2008年、平成20年はどんな「年」になるのであろうか。年初にあたり思い巡らすと、真っ先に浮かぶのは三遠南信自動車道が実質的に第一歩を歩むことと、JR東海が「2025年に首都圏〜中部圏での営業運転をめざす」と言及したことが動き出すか―の二つがひらめいた。どちらも今年は正念場を迎える。昭和50年8月に中央高速道の一部が開通したあの興奮以来の交通革命である。全通するまでには年月を要したが開通後、この道は当地のあらゆる面に計り知れない好影響をもたらした。交通公害とかストロー現象など光と陰があるが、受益のほうが圧倒的だった▼そうは言っても、三遠道の飯喬道路第1工区7・2キロでしかない。総延長は100キロもあり、静岡・愛知側の開通を含めても僅かだ。三遠南信時代の夜明けといってもまだ太陽の姿が見えない払暁の頃であろう。だが、新時代に差し掛かったのは事実だ。先線の喬木までの区間は用地買収もすすみ本格着工の構えだ。最難関の青崩峠にかかるトンネルは未着工だが、本年度はかなり具体化しそうで、前向きだ。本格化を期待しよう▼リニア中央新幹線は、JR東海の決断に掛かっている。昨年秋アルプス貫通ルートを含む地質調査を開始したと伝えられた。同社は「自らのイニシアティブのもとに建設する。25年に先行して営業開始したい」と電撃的な発表をした。いまの会社の体力からいって単独でもできるとの自信と受け止めたい。また東海道新幹線の代替線として、日本にとっては最重要な路線であり、開業後は採算が合うとの計算もあるに違いない。当地にとっての課題は停車駅の設置だ。この見通しが仄かに見えるかもしれない。今年は十二支の第一の子の年だ。2つのインフラの事始めにしたい。 |
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