シリーズ「県議に聞く」〜田中前知事不信任の理由〜

理念先行で具体策の提示なし

飯田市区・今井勝幸氏(県政会)


 ―なぜ不信任を突きつけたのか。

 
今井 議論の道を模索したが、2月県会で問責決議をした以上、県政の停滞を打破し、県財政の破綻を食い止めるには、この手段しかなかった。前知事はパフォーマンスや理念先行で具体策の提示がない。国や各市町村、県議会を無視し「自分が考えることが正しい」という独善的な姿勢も目立った。

 
―脱ダム宣言については。

 
今井 理念は理解できるが、建設中止に伴う交付税の返還、業者や用地の補償にかかる費用は膨大であり、住民の命と財産を守る代替案を具体的に示さねば議論にならない。

 
―不信任を受け、前知事は失職を選択したが。

 
今井 法に基づく選択であるものの、自分が正しければ職務を続けることが道理。それをしなかったのだから、非を認めたこと。一旦県政を投げ出しておいて、再び出馬することはおかしい。

 
―議会も解散して県民の審判を仰げという声もあったが。

 
今井 自主解散は、議会として恥ずべき行為があればするもの。また、解散によって議会と知事との対立だけがクローズアップされることは避けねばならない。

 
―県政会として候補擁立を見送ったことについては。

 
今井 前回の知事選で反省すべき点と言えるが、県議は知事をチェックするもの。良識ある市民が自主的に声を挙げることが望ましい。

 
―候補者多数は前知事有利の声もあるが。

 
今井 県民が各個人を判断して決めることで何とも言えないが、かえって選択の幅が広がり、(前知事の)票が流出するのでは。

 
―求める知事像は。

 
今井 政治は結果であり、県民益に向けた理念を具体的に実現できる人。パートナーシップも大切で、行政職に携わってきた県職員の能力を最大限に生かせる、市町村長と意見交換できる、議会と本当の意味で“車の両輪”を果たせる、ことなどが求められる。

 
―知事選への対応は。

 
今井 強い意欲を持った人たちが出揃い、具体的な政策や姿勢が今後明らかになっていくだろう。県民の意向をしっかり調査、研究した上で、方向性を打ち出していく。



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